労務管理は「納得してもらう」ことが一番大事だと考えています。
納得してもらうためには説明が必要です。
説明には、客観的な文章化されたものであれば、明確ですからわかりやすく、納得しやすくなります。
就業規則は会社のルールブックです。
スポーツでもそうですが、ルールはみんなに平等に適用されます。
従業員に守らせたい規定を作れば、会社もその規定を守らなければなりません。
ですから、規定を作るときには、十分な配慮を必要とします。
また、会社独自のルールがある場合には、明確にするためにも就業規則に盛り込んで、みんなのルールにしたほうが労働トラブルの防止にもなりますし、意識づけにもなります。
労働基準法で就業規則に定めておかなければならない事がいくつかあります。
この他にも、決めたら就業規則に載せなければならない事項もあります。
これは、働くにあたって大事な事柄なのでルールとして明記しなさい。
というのが法律の趣旨です。
会社独自の規定として、度重なる無断欠勤や遅刻による制裁措置となる懲戒処分などのルールや、休職に関する取扱いなどもルールづけられます。
法的に決めなければならない事項もありますが、それ以外は会社の目標、方向性、または状況や実態に合わせた独自のルールを決めることができます。
会社が大事だと思っていること、こういう事はしてほしくない、こういう事をしてほしい、などを書くことからも、就業規則は会社からのメッセージとも言えます。
それと、会社の方針などを表紙や目的条文などに書くことをお勧めします。
「何のためにルールを守る必要があるのか。」ルールを作った目的を明示することも大切なことだと思います。