就業規則とは

就業規則とは

労務管理は「納得してもらう」ことが一番大事だと考えています。
納得してもらうためには説明が必要です。
説明には、客観的な文章化されたものであれば、明確ですからわかりやすく、納得しやすくなります。

 

それには就業規則が最適です。

 

また、就業規則は会社のルールブックなので、

  • 会社の目標や方向性、
  • 何を大事にして、何を規律とするかは、会社によって異なります。

自社のこれらの事項をルールづけ、明確に従業員に伝えることも就業規則の役割なのです。
ですから、会社の現状や目標に合わせたオンリーワンの就業規則がイチバンです。

 

 

いまと将来の問題に対応させる

労働トラブルや労働問題の内容は日々変化します。
昨今、未払い残業、パワハラ、うつ病による休職、ネットでの会社の誹謗中傷などが、問題となっています。
このような労働トラブルや労働問題に対して、会社は対応していかなければなりません。
しかし、古い就業規則やひな形のままの就業規則では対応できません。
「就業規則は洋服と同じ」です。社内、社外の変化に合わせて、その都度こまめに対応することが、労働トラブル回避の労務管理には欠かせません。

 

 

会社の中を分析するいい機会

就業規則を作るには、自社の現状を把握しなければ作れません。
そのために現状を分析します。
その中で浮かび上がってくる問題点やあやふやなルール、労働トラブルに発展するかもしれない種が見えてきます。

 

就業規則は会社の労務管理の要

このように労働トラブルへの対処にも、入社時・退社時などの手続き書にもなるのが就業規則です。
就業規則はまさに労務管理の要と言えるでしょう。

 

みんなのルールだから周知が大切

就業規則は会社のルールブックです。
ルールはみんなに知られてこそ成立します。
せっかく作った就業規則も、社長の机の中や金庫の中にしまっておいては意味をなしません。
「そんなルール知らないよ。」と労働トラブルの元になりかねません。
就業規則の存在と中身をみんなに知ってもらうためにも、いつでも読める場所に就業規則を置いておくことつまり周知されていることが大切です。法律でも、就業規則の効果は「作成と周知」とされています。

 

「義務だから作る」のではもったいない

このように就業規則は労務管理上大きな意味を持ちます。
従業員が10人以上になったから、仕方なく作るのではもったいないと思います。

 

せっかく作るならば、もう一度会社の中を分析し、より良い職場環境を作ることで、
効率的な労務運営、会社の発展につながる規程を作ることをお勧めします。

 

同じ会社は二つとありません。